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 花菖蒲の特徴
花菖蒲には基本的な育て方の特徴があります。それを理解してからの方がいい結果となるでしょう。
1,半日以上の日照時間があった方が成績が良い
2,地植えでは3年位に1度植替え,鉢植ではなるだけ毎年を目安として株分け植替えが必要である。
3,根づいた株は乾燥にもある程度強く畑状態でも育つが乾燥が続くと株が弱ってくる,特に成長期には乾燥に注意。
4,冬の凍結には強いが夏の盛りの暑さには少々弱いところがありますので鉢植えの場合風通しの良いところに置いて受け皿の水温が上がらな
  いようにするかまたは周囲に水をまいて外気温度を冷やすのもよいかもしれません。
  屋外での冬越しが花菖蒲には良いようです。ただし凍結と解凍が繰り返された土の盛り上がりによる乾燥には注意が必要,また夏の時期鉢植
  えの水やりは水温が上がらないように,受け皿に水がなくなったら水をあげましょう。

花菖蒲の管理一年間の概要
1月 1月中に枯葉の処理を行います。花菖蒲は冬になると休眠状態になり地表部は枯れてしまいます。枯葉は害虫の越冬場所になってしまうのでなるだけ早く処理します。ポット植えもしくは鉢植えの場合ははさみで処理,畑の場合はバーナー等で焼いてしまうのも殺虫とカリ分の肥料をおぎうなう上でよい方法です。
また花菖蒲の寒割,植込みも1月中旬位から始めてみましょう。畑もしくは鉢植えの大株を掘り起こし一芽または二芽位に切ってポットに植え込みます。
畑,鉢共に乾燥し過ぎないように潅水を行います。
 
2月 2月も引き続き寒割,植込みを続けます。枯葉処理後掘り起こした株の土を落として手で割れる程度(一株程度)に分けます。その後刃物で2切れ~3切れ(1芽~2芽)
に切り分け植え込みます。土壌はピートモス等を混ぜ込んだ水持,水はけのよい土にしましょう。植え込んだらたっぷりと潅水し凍ったり乾燥しないように管理します。屋外に置いてコモ,ムシロ等かぶせ
乾燥する前に潅水を行います。株自体が栄養を蓄積していますので根が動き出し活着します。また株を割る時に出てくる一見芽が無いように思う古株もコンテナ等にまとめて植え込めば4月あたりで元気な新芽をだします。
畑,鉢共に乾燥し過ぎないように潅水を行います
3月 2月下旬あたりより根が動き出し3月になればそろそろ芽も伸び始めます。初旬~中旬に有機肥料を置きます。1月,2月に寒割植込みの株も水管理しやすいように腰水栽培に変え化成肥料を置きます。
害虫の食害もありますので当園では中旬頃にオルトラン粒状を置いています。また土の不足しているようなポット苗等土を上から継ぎ足し等しておきましょう。
この頃から地植えの花菖蒲では雑草が目立ってきますので除草をまめにしましょう。乾燥に注意
4月   花菖蒲の葉もいよいよ伸びてきて葉が出揃います。1株3枚の葉,1株5枚の葉,共に真ん中の葉が花芽になります。この時に真ん中の葉が無いのであれば花芽が食害にあった等の事が考えられます。葉先に止まっている虫などには
殺虫剤の散布,また夜間に見回って花芽についている害虫の除去をして見ましょう。中旬くらいに化成肥料,水管理はしっかりとしましょう。
 
5月
草丈は80センチを超えるようになり中には花芽が上がってきている品種もあります。葉の色が黄色っぽくて弱々しいものは肥料が不足気味になっております。化成肥料で補いましょう。初旬にあやめ,中旬以降にかきつばたが開花します。
鉢植えの水管理は受け皿に入れてしっかりと腰水での管理をしましょう。
6月   初旬より多くの品種が開花します。一番の見ごろは毎年6月10日~12日くらいでしょうか。鉢植えの花菖蒲は6月に入ったら日陰に置いていても開花しますので玄関,店舗の中,ビルの応接室など見栄えの良い場所に移動するのもいいでしょう。
花茎は折れやすいので慎重に扱うようにしてください。1番花が2,3日咲いています。花が萎れてきたら摘み取っておいて2番花の見栄えの良いようにしておきます。 
7月 地植えは3年~4年を目安,鉢植えは毎年~2年を目安に株分け植え替えをします。時期的には花後から7月中旬くらいまでには終わるようにします。株分けが時期的に遅くなりますと夏の暑さで弱ります。小割にせずに一株ずつぐらいにして
植えこんだほうが弱りにく来年花が多く咲きます。 植え替えの必要のないものには軽く化成肥料のお礼肥えを置きます。
8月 主に水管理になります。水切れのないようまた水温が上がらぬよう気をつけることです。初旬までには植え替えをした苗が活着(根づいて生長)していると思いますのでかるく化成肥料を置きます。
9月 主に水管理になります。水切れのないようまた水温が上がらぬよう気をつけることです。この月の中旬頃に肥料を施します。緩効性の固形肥料,油粕等この時期はよく効かせます。秋の施肥で株に養分を蓄え来年の開花につなげます。春の肥料は不足分を補うためのものです。
10月 主に水管理になります。水切れのないよう気をつけることです。この月の中旬頃に肥料を施します。緩効性の固形肥料,油粕等この時期はよく効かせます。秋の施肥で株に養分を蓄え来年の開花につなげます。
 
11月 極端に乾かさないように水に気をつけることです。こ中旬頃から徐々に葉が枯れてきます。中には葉が青々しているものもありますが肥料がよく効いていますので心配はありません。
12月 本格的に休眠状態になります。水はあまり必要としませんが乾きすぎるのはよくないので昼のうちに軽く水をやります。7月に植え返した苗は霜柱で株が持ち上げられ乾燥しないようにわら,寒冷紗で霜よけをします。

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寒割植え込み
 1,畑から株を掘り出してきます。  2,土を落とし手で割れるところまで小さく  3,それでも大きい株を一芽まで切ります。
 4,ポットの底に土を少々。  5,株を植え込み土を入れ抑え込む  4,ポットを並べてしっかり潅水凍らないように



あやめ



かきつばた



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花後の株分け

株分けは開花後なるべく早くに行います。時期を遅らせてしまうと活着しないうちに夏の強烈な暑さを受け株が弱ってしまいます。株分けで注意することは株自体を乾燥させないように湿気を保って作業することです。

作業がしやすいように葉を切り詰めます。花芽は株元でカット葉は株元より15㎝~20㎝に切り詰めます。(注意)花菖蒲の葉から出る液は黒い染みとなります。
衣服についても支障のない服装で作業しましょう。その時は透明ですが時間がたつと黒い染みになります。
まず大きく割っていきます。土を落としながら手でも割れやすく目安は1株~2株を離していくようにします。
数はとれませんがこの大きさで鉢に植えこみも可能です。無理に株をカットしないのでダメージが少なく植えこみ後の成績は良いようです。
約1株に割ります。(1株は花芽が1本葉が2枚もしくは花芽が1本葉が4枚程度)この時点で鉢に2株程度合わせて植え込みでもよいです。
1本ずつにカットします。鎌もしくはナイフがないと切れません。なるべく根が均等になるように切ります。根がついてこないようなら無理に切らずに2本のままでのほうがいいでしょう。花芽は植えこんでも新芽が出ることは少なく多く増やしたいのであれば大切にします。 
ポットに植えこみます。9㎝ポット~12㎝ポットで1本植え込み。土は肥料分が少なく水持ちのよいもの,小粒赤玉土とピートモス等を混ぜたものもしくは畑の土にピートモス,バーミキュライトを混ぜ込んだものでもよい。 
ポットに植えこんだ株はよたっぷりと潅水をして腰水栽培をしますが あまり深い腰水にすると夏の暑い気温で水の温度が上がり根腐れを起こします。浅い腰水のほうが無難でしょう。7月下旬~8月上旬に軽く化成肥料を置きます。秋になったら根廻りしていますので大きめの鉢に植え替えましょう。


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